活動紹介
国際学校保健コンソーシアムの活動を紹介します。

ラオスでのエコヘルス教育研究プロジェクトの活動報告

日時:2015年3月13日—24日
参加者:朝倉隆司(東京学芸大学)友川幸(信州大学)

3月13 日から24日にかけ、コンソーシアムのメンバーである朝倉隆司、友川幸が、ラオス国立大学教育学部、ラオス教育省の協力のもと進めている、ラオスエコヘルス教育プロジェクトの活動を行いました。

今回は、エコへルス教育のカリキュラム及び教科書開発に関する会議と、また、半年前に研修を受けた学校を訪問し、健康診断活動のフォローアップを行いました。また、さらに村落部の教員を対象とした健康診断活動(身長体重測定、視力、聴力検査)に関する研修、そして、約2000名の子どもたちの健康診断活動を日本からの7名の学生ボランティア、教育学部、教員養成校の職員とともに行いました。

今回の訪問の結果、訪問先の学校では、継続的な健康診断活動が、自律的に行われていることが確認されました。

  • 健康診断の方法について
    研修を受ける教員

  • 小学校での健康診断活動の様子
     

  • 村落部の学校で継続的に
    行われている健康診断

  • ラオス国立大学の教科書開発会議
     


ケニア 長崎大学 健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト

日時:2015年2月28日—3月9日
参加者:朝倉隆司(東京学芸大学)友川幸(信州大学)

2月28日から3月9日にかけ、コンソーシアムのメンバーである朝倉隆司、友川幸が、長崎大学熱帯医学研究所 ケニア研究拠点が同国ニャンザ州ビタ周辺で展開しているJICA草の根技術協力事業、「健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト」に短期専門家として参加しました。(http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nuitm/)

今回は、対象地域の学校の教員を対象に2日間の教員研修を行いました。昨年の9月に各学校がたてた学校保健活動のアクションプランを振り返り、進捗状況を評価するとともに、子ども保健クラブや保健教育で取り組めそうなことをピックアップする作業を行いました。子ども保健クラブの各学校での活動状況を振り返り、成果と課題を共有しました。さらに、子ども保健クラブが地域で行う啓発活動の計画の立て方を学びました。そして、健康教育の計画と、実際の教材作成、今回の学びをいかに、ほかの同僚にシェアをするかについて計画を立てました。画用紙とマーカーだけ で、自分たちの手で教材が作成できることを体験してもらいました。先生たちのユニークな発想と思いの詰まった教材を使用した健康教育の実践は、かなり盛り上がりました。先生たちの手づくりの教材を使用した健康教育は、きっと子どもたちにも強烈なインパクトがあるはずです。


フィリピン出張報告

日時::2015年1月4日-8日
参加者:秋山剛(長野県看護大学)

2015年1月4日から8日にかけ、長野県看護大学の秋山が科学研究費事業による研究課題「途上国における学校でのメンタルヘルス・プロモーションについての研究」で、フィリピン・レイテ島を訪れました。この研究では対象地域の4学校をターゲットとして、スポーツ活動を通した精神面での学童支援の可能性についての研究が実施されます。

今回は、共同しているフィリピン大学マニラ校の研究者とともに、ベースライン・サーベイを行い、コンソーシアム小林代表からの支援もあり、運動用具などのインセンティブが調整の末、対象学校に与えられました。


第4回アジア学校保健・栄養研修 参加報告

日時:2014年12月8日—17日
参加者:小林潤(琉球大学)、友川幸(信州大学)、児玉光也(横浜市立大学)吉藤康太(長崎大学)他

2014年12月8日から17日まで、Partnership for Child Development (PCD)、ACIPAC、国際学校保健コンソーシアム(JC-GSHR)の共催で、第4回アジア学校保健・栄養研修がタイのバンコクで開催されました。アジア12ヵ国(バングラデシュ、ブータン、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、ミャンマー、ネパール、パキスタン、フィリピン、タイ、ベトナム)の教育省・保健省で学校保健活動に関わっている行政官、国連・NGO職員、大学研究者とタイ・ビルマ国境でビルマ難民や移民を対象に医療活動を行っているメータオ・クリニックのスタッフが参加しました。 研修では、本コンソーシアムの小林氏が、学校保健政策のマネージメント、友川氏が、学校保健活動への子どもや地域の参加の必要性、エコヘルス教育、児玉氏と小林氏が、災害予防教育、吉藤氏と友川氏が、学校保健におけるキャパシーティビルディングについて講義およびワークショップを行いました。学校保健活動への子どもの参加では、バングラデシュ政府の強いリーダーシップのもと、JICAの青年海外協力隊との連携によりすすめられている「Little Doctor*」の活動が紹介されました。また、國土氏(神戸大学)は、学校での健康診断活動の重要性と、タイやラオスなどのフィールド調査で得られたデータをもとにしたアジア地域の子どもの成長曲線について紹介しました。栄養と食育、Inclusive education(統合・包括教育)**、寄生虫対策などに関しても講義が行われました。さらに、研修では、マヒドン大学のJitra博士より、タイのマヒドン大学で開設された学校保健修士コースの紹介なども行われました。 (http://www.tm.mahidol.ac.th/bstm/programs/master-of-science.html)
また、研修の4日目にはバンコク市内にある小学校でinclusive educationを行っている学校の視察、5日目にはバンコク郊外にある学校訪問を行い、Child participationやChild Clubの視察が行われました。また、参加者は、研修での学びを踏まえて、自国の学校保健栄養に関するポリシーの評価や分析を行い、今後の学校保健政策のアクションプランを作成しました。

*Little Doctorの活動では、従来、学校で教師や医療従事者が中心に行っていた寄生虫の投薬、健康診断活動や健康教育等に子どもが主体的に参加することで、子どものリーダーシップや、保健衛生に関する意識や関心、学校保健活動への参加意識を高めることが目的とされています。
**Inclusive educationは、社会的弱者(障害を持った子ども、女子、遠隔地に居住する子ども、そして経済的に貧しい子ども等)を教育活動に含むこと

  • 主催者のあいさつ
    (JC-GSHR, ASIPAC, PCD)

  • バングラデシュ
    「Little doctor」の紹介

  • 友川幸事務局長の講義の様子

  • 小学校訪問の際、遊具・文房具を寄贈

  • 児玉氏による災害予防教育の講義

  • 國土氏の講義の様子

  • グループワークの様子

  • 参加者の集合写真


台湾でのInternational Conference health Promoting Schoolへの参加報告

日時:2014年11月14-15日
参加者:小林潤(琉球大学)、友川幸(信州大学)

2014年11月14日から15日に、台湾で行われたInternational Conference health Promoting School に、理事長の小林潤と事務局長の友川幸が参加しました。小林は、アジアの開発途上諸国の学校保健の現状と課題をテーマに講演しました。講演の中では、災害予防教育やラオスで進めているエコヘルス教育についても紹介しました。会議には、台湾、香港、カナダ、アメリカ、ドイツ、フランスなどで学校保健関連研究に取り組む研究者が最新の研究状況を共有し、学校保健の推進のためのネットワーク構築に向けた議論を交わしました。

  • 招待講師の集合写真

  • 理事長の小林潤氏の報告の様子


第29回 日本国際保健医療学会 学術大会

日時:2014年11月3日
参加者:小林潤(琉球大学)、友川幸(信州大学)、黒谷佳代(国立国際医療研究センター)他 

国際保健医療学会での学校保健シンポジウム

2014年11月3日に国立国際医療研究センターにおいて、開催された第55回日本熱帯医学会大会・第29回日本国際保健医療学会学術大会合同大会のミニシンポジウムにおいて、本コンソーシアムの企画で「アジア・アフリカの開発途上国における学校保健の課題」と題した学校保健シンポジウムが実施されました。

シンポジウムは溝上氏による進行の下、まず、小林氏より学校保健コンソーシアムの理念、アジア・アフリカにおける学校保健の課題についてお話がありました。続いて、黒谷氏からスリランカにおけるNCDsの学童期からの予防対策と地域への波及効果に関する事例発表、友川氏よりエコヘルス教育についての必要性、エコヘルスとは何か?そして、導入した事例についての紹介がありました。次に、児玉氏(横浜市立大学)よりアジアの災害対策と学校保健の役割についてのお話がありました。最後に、ジトラ氏(タイ・マヒドン大学)から、今年8月にマヒドン大学熱帯医学部に開講した世界初の学校保健修士国際コースについての紹介がありました。会場は満員御礼で立ち見の参加者もいるほど大盛況のうちに幕を閉じました。


韓国での学校保健に関する国際会議への参加報告

日時:2014年10月7日
参加者:友川幸(信州大学)

2014年10月7日に、事務局長の友川幸が、韓国でUNDPの資金で漢陽大学が主催した学校保健の会議(Sustainable School Health Project in Low and Middle Income Countries)に出席し、Current situation and Future challenge in School health in Asia and Africa というテーマで講演をしました。


会議参加者の集合写真

ケニア 長崎大学 健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト

日時:2014年8月10日—26日
参加者:秋山剛(長野県看護大学)

8月10日から26日にかけ、コンソーシアムのメンバーである秋山剛が、長崎大学熱帯医学研究所 ケニア研究拠点が同国ニャンザ州ビタ周辺で展開しているJICA草の根技術協力事業、「健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト」に短期専門家として参加しました。(http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nuitm/)このプロジェクトでは対象地域の約100学校をターゲットとして、ケニア政府の学校保健政策の実施導入が支援されるとともに、トイレの整備や保健クラブの設立といった投入が行われています。

今回は、今年6月に実施された学校保健評価に基づき、表彰式が開催されるため、その準備と実施体制構築を行いました。ケニア側担当者と顔合わせを行うほか、現地の学校の状況を視察し、また現行学校保健チェックリストの妥当性などを検証しました。今後、表彰式が開催されれば、現地学校関係者のモチベーションもあがるのではないかと期待しています。


スリランカ西部州学校保健プロジェクト訪問・研究打合せ

日時:2014年7月14日(月)~16日(水)
参加者:溝上哲也、黒谷佳代、樫野いく子(国立国際医療研究センター)
文責:黒谷佳代

現在、私どもは、スリランカにおいて、特に子どもの支援による母親の肥満予防に関して減量や健康行動改善への効果を検討しており、現地カウンターパートである、コロンボ大学Samarasinghe教授、Gunawardena博士、健康増進財団Indrawansa氏と研究進捗の打合せを行ないました。介入校の学童は、健康増進ファシリテーターとともに、母親の運動不足や悪い食生活を改善する方法について、月2回1年間のグループ活動を行なっており、今回は、ファシリーテーターとの面会および介入校の訪問をしました。本研究は、最終評価の調査まで終了しており、論文化を目指します。

  • 生徒から母親への支援の実例発表

  • 母親の実践している運動(エレー)

  • ワークショップにて友川准教授と参加者が 意見を交えている様子

また、これまでにスリランカ西部州では、非感染症性疾患の予防に役立ち、かつ子供の幸福度を高める学校保健モデルを開発し、これを学校ベースの介入により検証してきました。今回の訪問では、介入の波及効果の見られたコミュニティを訪問し、研究成果の視察を行いました。


ニジェール出張報告

日時:2014年2月12日-3月6日
参加者:竹内理恵
日時:2014年3月1日-3月6日
参加者:小林潤

2014年2月12日より3週間にわたりニジェール教育省学校保健推進室を訪問しました。3月1日からは琉球大学小林教授も加わり、ニアメ市内にある特別支援学校(聾学校1校、盲学校1校)を視察しました。 ニジェールには聾学校が4校(ニアメ市内2校、その他の2州に各1校、全州数は7州+ニアメ市)、盲学校が1校(ニアメ市内)あります。ニジェール唯一の盲学校では子供たちは小学5年生まで学び、その後普通校に編入します。視力障害のある子供たちを受け入れる普通校の先生への支援や、教科書の点字翻訳など、すべてこの学校で行われています。限られたリソースでのインクルージョン教育(inclusive education)導入の重要性を感じました。

手話で文章を読む学童

点字教科書を読む学童