「第1回東南アジア学校保健・栄養プログラムトレーニングコース」報告

日時:2012年2月13日(月)~17日(金)
参加者:小林潤(長崎大学)、神馬征峰(東京大学)、友川幸(信州大学)

2012年2月13日―17日の5日間、タイのバンコクにおいて、「第1回東南アジア学校保健・栄養プログラムトレーニングコース」が開催されました。国際学校保健研究会は、タイのマヒドン大学およびイギリスのPCD(Partnership for Child Development)と共に本トレーニングコースを企画しました。アジア、アフリカなど世界15カ国から、教育省・保健省の学校保健政策実施者、国際NGOスタッフ、国連職員などおよそ60名が参加しました。

参加者全員の集合写真

ホスト国であるタイからは、東南アジアの学校保健を牽引するリーダ国として、タイにおける学校保健の成功事例が紹介されました。本研究会からは、理事長の小林が、学校保健プログラムの成功事例をいかに国全体へとスケールアップしていくか、というテーマについて、複数の国別ワークショップをファシリテートし、トレーニングコース全体を指揮しました。そして、理事の神馬が学校保健政策実施への影響要因の概念について、具体的事例を用いながら解説し、続いて大学院生の齋藤がラオスでの学校保健政策研究結果を報告しました。また、理事の友川が、学校保健実施の結果となる尺度測定の重要性および今後の研究実施の可能性についてレクチャーをしました。さらに、企画パートナー団体であるイギリスのPCDファシリテートによる、栄養プログラムワークショップも行われました。

国別ワークショップ後のプレゼンテーションの様子
国別ワークショップの様子1
国別ワークショップの様子2

バンコク郊外のラチャブリ県にある2つのモデル学校見学ツアーも実施し、一方向ではない参加型のワークショップ形式により、活発な議論が行われ、ファシリテーターと参加者の間、および参加者間における双方向の学びが得られるトレーニングとなりました

来年度の第2回トレーニングコース(又はワークショップ)でも、参加者および企画者の両者との十分な話し合いを行い、よりよい実践へと結びつくプログラムを行っていきたいと思っています。

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