グローバルヘルス合同大会で国際シンポジウムを開催しました!
報告日時:2020年11月20日
報告者:小笠原理恵・杉田映理
去る2020年11月1~3日、グローバルヘルス合同大会(GH2020)がオンラインで開催されました。本大会は、第61回日本熱帯医学会大会、第35回日本国際保健医療学会学術大会、第24回日本渡航医学会学術集会、第5回国際臨床医学会学術集会の4学会が一堂に会して行う大規模な学術大会でした。大会のテーマは「チャンプール!~交じる、つながる、支えあう~」。チャンプール(Campur)とは、インドネシア語で「混じりあう」という意味です。交じることから何か新しいことがはじまり、支えあう関係性に発展することは、持続可能な開発目標(SDGs)17「パートナーシップで目標を達成しよう!」にもつながります。
わたしも大会運営委員の一人として、1年前から開催準備に携わりました。しかし、残念ながら、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、大阪大学で開催予定だった対面式での華やかな合同大会の実施は見送られ、全面オンラインでの開催となりました。
このグローバルヘルス合同大会において、国際学校保健コンソーシアム(JC-GSHR)は大阪大学ユネスコチェア「グローバル時代の健康と教育」との共催で、アジアの学校保健に関するシンポジウムを開催しました。
題して…
School Health as we confront COVID-19 in Asia
~What we learned and where do we go from here?~
同じアジアの中においてもCOVID-19の感染拡大状況は国によって様々です。そうした多様な状況の中、COVID-19は各国の学校保健にどのような影響を与えたのか、そして今も与え続けているのか。各国の学校保健はどのように機能したのか、しなかったのか。アジアの7カ国(カンボジア、中国、日本、韓国、ラオス、ネパール、フィリピン)から学校保健の専門家をお招きして、限られた時間ではありましたが、多角的に検証しました(議論の詳細は、国際保健関連の学会誌に投稿する予定で、現在準備中です)。
本来であれば、登壇者の皆さんを大阪大学にお招きして、face to faceで熱い議論を重ねるはずだったのですが、それが叶わなかったのが本当に残念でなりませんでした。それでも、来年はまた笑顔で元気に会いましょう!と約束をして、シンポジウムは終了しました。