ケニア「健康な地域社会をつくる学童支援プロジェクト」出張報告
期間 2012年10月6日~12月2日
参加者 竹内理恵、秋山 剛
今回の出張目的は長崎大学熱帯医学研究所が実施するJICA草の根パートナー事業「健康な地域社会を作る学童支援プロジェクト」の活動支援を行うことです。特にプロジェクトの成果について学術的に評価できるように、プロジェクトに合わせた研究デザインを立てるというのが第一の目的でした。対象地域はケニア共和国ニャンザ州ビタ県ビタ郡となります。ターゲットグループは小学校70校、学生としては総数1万5千人にのぼります。これによって対象地域の小学校において学校保健が整備強化され、学校保健活動を基盤として地域社会の保健衛生状況が改善されることが期待されています。ケニア包括的学校保健プログラムに基づいて表彰される学校数の増加が指標に含まれています。
関係者との会議
まず首都ナイロビにて、保健省と教育省、両省の中央レベルの関係者と会議を持ちました。ここで、ビタ地域における学校保健活動の開始のコンセンサスを得ました。
プロジェクトサイト
このJICA草の根パートナー事業はケニア西部に位置するビクトリア湖の湖畔のビタ地域で行われています。ビタ地域では実際に学校を訪問し、学校や子供たちの様子などを観察しました。また、実際の家庭や水汲み場なども訪問し、学術的評価のための現実的な指標を考えるうえで、とても参考になりました。その他、県教育省関係者など地元ステークホルダーとの会見を行い情報収集に努めました。
プロジェクトは始まったばかりで、これから5年続きます。結果が出るのはまだまだ先ですが、とても楽しみなプロジェクトです。