リバースイノベーション
報告日時:2021年7月1日
報告者:小林 潤
リバースイノベーションの研究の第2弾が形になりました。リバースイノベーションとは低中所得国の経験やエビデンスを世界に還元する考え方で2012年にGovindarajanらが提唱した考え方です。
この研究を始めたきっかけは、ケニアで出会った背の高い中学生でした。2013年に琉球大学に13年ぶりに戻ることになり、大学のある沖縄は早期妊娠のためにドロップアウト(退学)する高校生が未だに多いのに愕然としました。この違いを、伝えないといけないと教室に飛び込んでくれた学生さんとこの課題に取り組むことにしました。積極的にドロップアウトした子供達を戻す政策策定とその実施はケニアから周辺国へすでに広がりはじめています。妊娠したら転校しなければいけないんでしょうか?ケニアのこの学校では妊娠出産して学校にもどった女の子は悪影響どころか、いかに教育が大切なのか、女性の権利はなんなのかを伝えていました。彼女はCSE:Comprehensive Sex Education包括的性教育の担い手になっていたんです。
https://doi.org/10.1111/ped.14866
投稿者プロフィール
最新の投稿
- 活動報告2024.10.31カンボジアの教官の学校保健研修を行いました
- 活動報告2024.08.28デング熱に関するKAP調査
- 活動報告2024.07.23フィリピン国における学校でのデング熱対策教育のマニュアルと教材の出版
- 活動報告2024.07.23「2nd IAHPEDS World Congress 国際学校保健コンソーシアムによるシンポジウム」