健康教育学会でのラウンドテーブルの開催
報告日時:2022年7月31日
報告者:上野真理恵
7月23日(土)、24日(日)に、健康教育学会がオンラインで開催されました。
国際学校保健コンソーシアムは、「学童期を対象とした包括的な健康教育の実践のための人材確保と地域社会の連携の在り方」というテーマで、ラウンドテーブルを企画しました。
ラウンドテーブルでは、まず、青年海外協力隊の経験者2名(手島祐子、上野真理恵)から、それぞれの任国で実際に取り組んだ健康教育の具体的内容と活動の課題について話題提供を行いました。話題提供をもとに、参加者と「学校内外での学童期を対象とした健康教育を実践していくにあたり、人材確保と地域社会との連携において重要なポイントは何か?」という検討課題について、ディスカッションを行いました。
ディスカッション後には、国際学校保健の専門家(小林潤先生、友川幸先生)から、以下の総括を頂きました。
・すべての人が健康教育の担い手になることができる。Child to Child approachといった、子供たちの主体的な取り組みを推進していくことも重要である。
・健康的な社会をつくっていくためには、個人個人の情報リテラシーを高め、社会全体の規範意識を醸成することも必要である。
・健康教育の実践を始めるためには、まずは一人でも、協力してくれるキーパーソンが見つかるとよい。そこから健康教育の活動の輪が広がっていく。
・健康教育を効果的に推進するには、現地の構造、人間関係、社会関係、システム把握が重要である。
・リソースマップ(やるべき人、やれる人、やりたい人)探しと、その人たちがもっているチャンネルの理解が重要である(チャンネルには、文字よりも音楽やラジオが有効な場合もある)。
・接点探しが必要。現地ですでに行われている活動を把握する。自分の活動と共有できることを探っていく。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。