文部科学省 Super Science High School 事業
報告日時:2022年8月31日
報告者 城川 美佳
今年度の日本健康教育学会で、私がかかわった高校生が研究成果の発表を行いました。その活動について、簡単に報告します。
文部科学省では、高校の時から国際的な視野を持った研究などを検討できる理科・数学教育をおこなう人材養成を実施する高校を「スーパーサイエンスハイスクール(以下、SSH)」として支援する事業を展開しています。
大学の近隣の高校がSSHとなっており、私も高校生の研究指導に協力しています。
今回発表した生徒さんたちとは、彼らが1年生の時に「感染症」というテーマに応募してきた方たちです。ちょうどCOVID-19パンデミックが発生した年であったこともあり、初年度には「感染症防止対策の実施状況」を研究課題として、どのような行動が感染防止対策となりうるかをインターネット等で検索し、またwebを用いた質問票調査や観察調査から高校生の状況を検討しました。2年目は彼らから「予防接種について検討したい」との要望が出たので、ワクチンの機序、COVID-19ワクチン特徴を学習し、海外での若者のワクチン接種に対する意識等について論文抄読しました。その知識を踏まえてwebを用いたアンケート調査を学内で実施し、その結果を今回学会にて発表しました。
この研究を通じて、感染症対策に関する知識や公衆衛生学的な視点での人対象研究の体験が、彼らの将来に結びついたらいいな、と期待しています。
今年度は、昨年度に並行して別の生徒さんたちと「食生活」をテーマとした研究を継続しています。成果が楽しみです。