学校保健教科書ハンドオーバーセレモニー(カンボジア学校保健サービス創生事業:東京学芸大学)

報告日時:2023年4月11日
報告者:上野 真理恵

東京学芸大学は、2020年より、日本財団の助成を受けて「カンボジア学校保健サービス創生事業」に取り組んでいます。事業HP:https://shcc.site
カンボジアでは、教員養成大学・小学校教員養成課程において「学校保健」が必修科目となり、大学の授業で使用する教科書の作成が求められていました。
そこで、本事業では、朝倉隆司特命教授を中心に、カンボジアオフィスのスタッフや関係団体・教員養成大学の教員、日本の他大学の教員等の協力を得て、教員養成大学で使用する学校保健教科書を作成しました。
カンボジアで初めての包括的な学校保健の教科書は、クメール語で318ページの大作になり、この度カンボジア教育青年スポーツ省の正式な認定を受けました。

2023年3月24日のセレモニーでは、3年かけて完成した学校保健教科書が、カンボジア教育青年スポーツ省へと引き渡されました。
4月には、教師を目指す学生たちの手に渡り、プノンペン教員養成大学およびバッタンバン教員養成大学の学校保健の授業で活用されていきます。
完成した教科書は、教科書としての活用はもちろんのこと、現地語の専門書が少ないカンボジアにおいて、保健・健康に関する読み物としての活用も期待されています。
また、セレモニーでは、カンボジア初の学校保健教官として活躍する両教員養成大学の教官17名一人ひとりに、カンボジア教育省から認定証が手渡されました。

本事業では、学校保健教科書作成の他に、学校保健を担当する教官を対象とした研修等にも取り組んでいます。
詳細は、Facebookページをご覧ください。

https://www.facebook.com/shcc.project

開発された学校保健教科書を受け取るプノンペン教員養成大学・バッタンバン教員養成大学の学長
集合写真(教官たちには、教育省から学校保健研修修了認定書が授与されました)

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