コロナ禍を経た学校現場の様子
報告日時:2023年7月31日
報告者:横山 泰子
2020年に文部科学省から「新型コロナウイル感染症に関する衛生管理マニュアル」が出されました。
学校現場では、生徒の命を守り教育を持続させるため、教員や関係機関と連携しながら取組み続けた期間でした。この期間の教育活動から得たことも多かったです。
一つは教職員が健康教育の重要性を再認識し、感染予防や生徒の健康管理体制が向上しまたことです。また、生徒の健康管理能力の向上したことです。
自分の健康観察ができる、体調を言葉で具体的に伝えられる、他の人に感染させない・自分も感染しない行動の判断ができる生徒が増えました。
そしてオンラインの導入です。
昨年まで、生徒は自宅で受講する保健講話をいくつか実施しました。
普段は来校できない保護者も生徒と一緒に参加でき、教育活動を保護者と共有・提供できる機会が増えました。
現在は、通常の教育活動に戻り、生徒達の新たな健康課題が見受けられています。
例えば、活動制限がなくなった学校のカリキュラムに体力が追い付かない生徒が多いという声を聞きます。2019年と比べて2023年は、体育祭や体力テスト実施中に体調不良による保健室利用者数の増加や、疲れにより授業を欠席する生徒が増えている状況もあります。
学校現場での、新しい時代の学校保健の課題と教育活動の在り方を追求していかなくてはと考えています。
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